子どもから家内へそして僕へと風邪は感染したようで、今日は仕事を休みました。明日も微妙なところです。
風邪すなわち感冒であることは疑う余地がないのですが、どうも風邪=感冒という概念がハッキリしません。念のため『 日本大百科全書』で調べてみましたら、「風邪」という項目はなく「かぜ症候群」 という項目で説明されていました。「臨床的にはその病因まで推測しえないので、いくつかの病型を一括して『かぜ症候群』 として扱われることが多い」と書かれていました。結局よくわからないままです。 インフルエンザ以外には予防ワクチンがなく、治療も対症療法に限られると言うことですので、結局「誘因となる過労や寝不足を避け、 うたた寝や入浴後の湯冷めなどをしないようにする」(『日本大百科全書』)自衛策をとるしかないようです。
風邪薬はあくまで対症療法の薬ですから、「卵酒」 を飲むことによって滋養をつけるというのは自然治癒を助ける正しい対処なのでしょう。江戸時代には「卵酒」はあったようですけれど、 いつ頃からあるものなのかは未だ調べておりません。鶏卵が今ほど安価だった時代はないと思いますけれど、 昔の鶏卵の方がきっと滋味たっぷりだったように思います。魚以外の肉食習慣があまり見られなかった日本では、「鶏の卵」というだけで 「心理的な」治癒効果も多分にあったのではないでしょうか。