連続テレビ小説『ちゅらさん』で知られた岡田惠和さんが、しばらく以前から岩波書店の月刊広報誌?『図書』 にエッセイを書いています。昨日届いた11月号には「21世紀の朝ドラ(一)」が載っていました。 とても意欲的なタイトルなのでまずそのページを開きますと……。タイトルとは裏腹に、 21世紀の朝ドラがいかに困難なことであるかという作り手の立場からの嘆きでした。(笑)
「女性の一代記」を扱ってきた朝ドラがこの「男女平等参画社会」にあってそのテーマ性が問われるのももっともですし、 月曜から土曜日の朝という放送時間帯が現代のライフスタイルになじまなくなっているのも事実でしょう。朝ドラの視聴率が測られるのは 「8時15分〜8時30分の地上アナログ波本放送」のみであって、7時30分からのBS放送は「再放送扱い」 になるというのを初めて知りましたが、言われてみれば当然のことですね。とにかく朝ドラが「厳しい状況」 であるということはよーくわかりました。
三谷幸喜脚本で、オールスターみたいな出演者を揃えた「新撰組!」なども苦戦しているように思えるのですが、 こちらの方はどういう理由なのでしょう? 三谷さんのセンスを発揮する題材として、「新撰組」が不適だったように思えます。 このテーマをユーモラスに描こうとしたら、ヒンシュクを買ってしまいそうです。
要するに、テレビが重要な娯楽だった前世紀後半と比べると、 今の時代はテレビの求心力そのものが低下しているということなのかも知れませんね。
『図書』12月号では「21世紀の朝ドラ(二)」と題して、朝ドラの魅力について語られるものと思います。
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