ひと月前に『図書』の岡田恵和さんの連載に触れた記憶があります。本日『図書』の12月号が届きまして、「21世紀の朝ドラ(2)」 が掲載されていました。
朝の忙しい時間に、さまざまな年齢層の人に、 安心してみてもらえるようなドラマが朝ドラの要件であるという主旨のことがかいてあります。たしかに朝から重いドラマは見たくありません。 しかし、あの『おしん』などはかなり重く悲しいドラマであったと思うのですが、広い支持を受けていましたね。これは例外なのでしょうか?
岡田さんの『ちゅらさん』は朝ドラ向きの明るいドラマでしたね。それで近年最高の支持を受けたのではないかと思います。 続編が二つも作られたわけですから、間違いないでしょう。
ところで新人抜擢という慣例の朝ドラ主演女優さん、これは皆で応援して育てるという構えで接するのが正しいのですね。 朝ドラが終わった後で、「あの子がねえ」「立派になったねえ」という感慨も味わえるわけです。『ちゅらさん』の主役は国仲涼子さんでしたが、 脚本の段階では主役は未定なのだそうですね。主役未定のまま脚本を書くのはさぞ不安だったことでしょう。「異例」であるようですが、 岡田さんは最初からオーディションに参加したそうです。そこで国仲涼子さんを選んだわけですね。「ちゅらさん」=「国仲涼子」でなかったら、 『ちゅらさん』のドラマは魅力が半減していたかも知れませんから、実にいいキャスティングでしたね。「当て書き」 したかのように役にピッタリでした。
こういう裏話は面白いですね。ちなみに、脚本家でも「朝ドラ」作者となると銀行の態度まで変わるのだそうです。(笑)
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