つい3時間ほど前にテロ対策特措法に基づく自衛隊の給油活動は期限切れとなり、石破防衛大臣が撤退命令を出して今頃は撤収中と思われます。
テレビ朝日系列で毎月最終金曜深夜から翌朝にかけて「朝まで生テレビ」という番組を放映しています。もう20年くらいは続いている長寿番組?です。東大助教授だった頃の桝添さんなど、テレビ向きの論客たちをしっかりと抑え込み進行を進める田原さんの仕切りぶりが一番の楽しみです。多少のメンバーの入れ替わりはありますが、最近の出演者はかなりレギュラー化しているように感じます。どんなテーマにもコメントしてくれる汎用型論客の存在が重要なのですが、もう少し新しい人が出てきて欲しいと思うようになりました。
10月末は相撲界問題で竜虎や戸塚宏氏や松浪健四郎氏などが出演していましたが、レギュラー陣を欠いた議論はかなり退屈でしたし、田原さんの腕の見せ所も少なかったようです。
その前の9月はテロ対策特措法に関する議論でしたが、「スクープ的」発言も飛び出したりして実に興味深く見せてもらいました。そのときにアフガン向け20万ガロンは実際の給油量の20%程度に過ぎず、残りはイラク向けに使われているという情報もありましたし、政府与党が「粛々と撤退」するしかないと見通しを立てているらしいことも知りました。
田原さんは、「特措法を延長させるなら石破大臣でしょう。石破じゃないということは撤退させるつもりなんじゃないかな」と発言していましたが、その石破氏が福田内閣で防衛大臣となり、撤退命令をする役回りとなったのは皮肉なことです。もともと賛否両論があった自衛隊給油活動を延長させると言うことだけでも、大変ハードルの高い仕事になるはずでしたが、給油量を過少報告していたり、4年も在任していた防衛事務次官の不祥事があったり、文民統制の不徹底と管理危機官庁のトップの失態は、国民の防衛省に対する致命的なイメージダウンを招いたことになります。
すんなりと再出動のための法案が可決されるとは考えにくいため、自衛隊撤退に関わる国際世論の反応を見て、とどまるべきだったかの正しい判断をすれば良いことだと思います。
追記
そう言えばNHKがこれを真似て「朝まで生解説」でしたっけ? というような番組を作っていましたね。
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