昨日10月29日、本日10月30日のネット版朝日新聞では、園遊会での天皇のご発言に関する論評が載せられています。 ご発言に関して、宮内庁、官房長官、総理、野党代表がそれぞれに「政治的発言か否か」についてコメントしていますが、 僕は論点がずれているように思っています。
「やはり、強制になるということではないことが望ましい」というご発言が「政治的発言」 ではないかということが問題になっているようです。 今上天皇にこうした発言をさせるような話題を持ち出したY氏の見識を問題にしてしかるべきでしょう。Y氏は「内閣の助言と承認」 によって国事行為を行う「国政に関する権能を有しない」天皇にどういうご発言を期待したのでしょう。「天皇の政治利用」 につながりかねないY氏発言は、有識者として配慮が足りないと思うのは僕だけでしょうか?
今上天皇に向けられた「微妙に政治的な話題」に対して、無反応であっても「政治的」になるし、肯定をしても「政治的」 にならざるを得ないわけです。政府公式見解と同じ趣旨の「お言葉」で切り返した今上天皇の見識の高さは、 やはり日本国民統合の象徴としての模範解答であったと思います。
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