読売新聞社のネット記事(2004年10月30日)によれば、1ヶ月間に1冊も本を読まなかったが半数近くいると言うことです。 僕自身も最近の読書数はかなり減っていますので、落ち着いて本を読むようなゆとりがなくなってきたのかも知れませんね。
ところで、こうした調査の場合は読んだ本の種類や内容も調べることは難しいですし、 ましてやどの程度本の内容を消化したかということもわかりません。深みのある読み方をしているケースはもっと少ないような気がします。 というより深みのある本は「探さなければ見つからない」現状です。常套句の羅列だけのカタログ本も多いですし、 テレビ番組の企画本も多いように思います。一回読んだら終わりというのは「本」じゃなくて雑誌だと思います。 何度も読み返しに耐える本はそう多くないようですね。無論、しっかりした本がたくさんあることを否定しませんが、消費者に「本の選択眼」 が必要になっている現状ではないかと思います。
自治体図書館や書店の品揃えにも要望は多々あります。売れ筋の書籍ばかり並べて無料貸本屋に化している図書館が少なくないのは、 「貸し出し冊数による業績評価」の弊害ではないでしょうか。図書館には、その土地の文化をリードするような意気込みが欲しいですよね。
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