先日家内が『ラジオ深夜便 料理帖』(NHK、ステラMOOK)を買ってきていました。
ラジオの料理番組とは面白いですね。見栄え、味、香りが伝わらないラジオでの料理番組というのはすぐに思いあたりませんが、 似たような例はありますね。20年ほど前のことだったと思いますが、FM放送にサントリーのコマーシャルが流れることがよくありました。 「オールド&ペリエ」のコマーシャルです。ウイスキーをグラスに注ぐ音、炭酸水の泡のはじける音、グラスに氷が触れる音…、 テレビで見るウイスキーのコマーシャルより魅力がありました。このコマーシャルは印象に残っています。包丁の音、 煮物の音などラジオの食べ物コマーシャルは他にもあったように思います。考えてみますと、テレビでも味と香りは伝わらないわけですよね。 料理に関するラジオとテレビの違いは、「見栄え」が伝わるか否かと言う点だけですから、両者さほど変わらないと言えるかも知れません。
ところで、音だけで料理を扱うという趣向のユニークさが売りであるはずの「ラジオ深夜便 料理コーナー」で、 ムックを出してしまったのはなぜなのでしょう。ムックでは「音」が伝わらないから、代わりに「絵」をつけようと言うことなのでしょうか。 個人的な要望としては、「絵のない料理番組」というところにこだわって欲しかった気がします。
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