宮崎駿さんという名を初めて意識したのは高校生時代でした。NHKテレビで『未来少年コナン』を放映していた時です。それ以前は、 「アニメーションの作者」が誰かということなど気に留めていませんでした。その後『ルパンIII世 カリオストロの城』と 『風の谷のナウシカ』をテレビで見まして、「アニメーション」作品に対する僕の認識が劇的に変わりました。 アニメーションは実写の代替ではなくて、実写よりも可能性を持ったメディアではないかと思うようになったわけです。
それ以来、宮崎駿監督の作品は必ず映画館に見に行くようになりました。 宮崎作品にある理屈や主張に共感するところが大きかったのだと思います。久石譲さんの音楽はその骨っぽさをやわらかく包んでくれます。 理屈とメロディというのは水と油のような気がしますが、映画を見ていますと映像と音楽がよく調和しているのですね。 お二人は世界観を共有しているんじゃないかと思えるくらいです。僕は音楽に関する知識がほとんどありませんので、 音楽の好みはあくまでメロディによるところが大きいのですが、一番の好みは『魔女の宅急便』の音楽です。
コメント