またまた、ことばおじさんのネタです。
小中学校での発表などによく使った大判の紙、あれは模造紙と呼ばれていました。特に語源には関心がなかったのですが、広辞苑には、次のようなことが書いてありました。
模造紙とは、
かつて日本の「局紙」=大蔵省印刷局製造の紙を、
オーストリアで模造して作り、
さらにそれを日本で模造して作った洋紙
ということだそうです。なんとややこしい…。
ところで名古屋の大学にいる折、この模造紙は「B紙」と呼ばれておりました。
「ビーシ準備して」
「ビーシ?」
確かめてみると大きさとしてはどうやら僕のイメージしている模造紙であることがわかりました。そのときは「模造紙」じゃなくて正式には「B紙」というのかなと思ったくらいでしたが、実はこのB紙という言葉が通じるのは愛知県と岐阜県だけらしいのです。ちなみになぜ「B紙」というのかは、誰も説明できませんでした。子どもの頃から「B紙」と聞いてきたからだそうです。実のところB紙の語源は諸説あって確かなところは不明らしいです。
コメント